消費科学研究所
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繊維製品の色に関する試験 ー1ー
衣料・繊維製品
2022年2月9日
最近は弊社Webサイトを通じて小規模事業者や個人事業の方からの
問い合わせや試験のご依頼が増えてきました。
その際に「事前に品質試験をしたいが、具体的に何の試験をすればいいか?」と
いった、ご質問を多くいただいております。
そこで、今回は繊維製品の色に関する試験はどういったものがあるか?をご紹介いたします。
<色に関するトラブルを想定した試験>
さて、繊維製品の色に関するトラブルはどういったものがあるでしょうか?
考えられるものとしては色落ちや色あせ、汚染といったものがあります。
それではこれらのトラブルは何が原因で起きるのでしょうか?
・洗濯したら色が変わってしまった、、、
・外に干していたら、色あせてしまった、、、
・脇に汗をかいたら、下着に色が移ってしまった、、、
・かばんと擦れて、かばんに色が移ってしまった、、、
・クリーニングに出したら色が変わってしまった、、、
etc
と様々な状況で色に関するトラブルが発生します。
日本産業規格(JIS)にはこれら様々な状況を
想定した試験方法があります。
*上記は一部で、他にも様々な試験方法があります。
これら様々な試験方法から商品に応じて試験項目が選択され、試験が行われます。
そして、試験結果の判定が行われ、最終的に良否の判断を行います。
一部の繊維製品のJIS規格には試験項目および評価基準が設けられているものがありますが、
法規で定められたものではないため、実際は各企業が過去の品質トラブルやお申出等の経験から、
独自に製品規格を設け、試験項目および評価基準を定め運用されていることが多いです。
次回の記事では試験方法の選択から良否の判断について紹介いたします。
アイテムに応じて、試験方法の提案、判定、良否の判断等についてアドバイスいたします。
繊維製品の試験を考えていらっしゃる方はぜひ、消費科学研究所までご連絡ください。