消費科学研究所
BLOG

筆は適度なハリやコシが重要!?

ヘアケア・化粧品

2022年4月12日

画像

 

先日、ニュースで熊野筆が新たな挑戦をしている内容を見ました。

 

熊野筆は広島県安芸郡熊野町で生産される筆です。
最近はブランド化され、書道用の筆だけでなく、
化粧筆としても国内外の化粧品ブランドに採用されています。

 

筆の素材として様々な動物の毛を使用しているそうですが、
中でも高級筆用に用いられるイタチの毛が世界的な動物愛護の
影響や新型コロナウイルスの感染拡大による物流の停滞などの影響により、
入手が困難になっているとのことでした。

 

そこで、イタチの毛の代わりになる人工毛を使用して従来と
同じような筆ができないか、検討されています。
イタチの毛に人工毛をブレンドして、筆を作ったところ、
人工毛が細いとコシが足りず、太いとしなやかさが足りなく
なるそうで、職人さんが僅かな感覚の違いを頼りに納得の
いく商品化に向けて、引き続き試行錯誤されるようです。

 

工房の経営者が「素材が入手困難で大変な状況であるが、
新しい商品を開発するチャンスと捉え、チャレンジしていく」と
仰っていたのが印象的でした。

 

画像

 

<消費科学研究所では毛髪や繊維のハリやコシが測定できます>
弊社には一本曲げ試験機があります。

 

 

毛髪や繊維を一本単位で測定することで、ハリやコシの数値化が可能です。
ご興味のある方はぜひ、消費科学研究所までお問い合わせください。

 

【関連リンク】
毛髪直径計測機/一本曲げ試験機導入のお知らせ