消費科学研究所
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その表示、本当に大丈夫?-食品表示法に基づく一括表示チェック②
食品
2022年4月22日
消費科学研究所は、食品表示のチェックや作成のご相談を承っており、食品表示に関する情報を紹介しています。
今回は表示の知識をチェックするクイズの第2弾です!
この機会にご自身の知識の確認にお役立て下さい。
【クイズ】表示のチェック!!
下の食品表示中に間違いが5箇所あるので、その箇所を探して下さい。
- 名 称
- 洋生菓子 (カスタードプリン)
- 原材料名
- 牛乳、クリーム、砂糖、加糖卵黄、還元水飴
- 添 加 物
- 脱脂粉乳、ゲル化剤(増粘多糖類)、香料
- 内 容 量
- 100g
- 消費期限
- 2022年〇月〇日
- 保存方法
- 要冷蔵
- 製 造 者
- ㈱消費科学研究所
□□県□□市□□1-2-3 - 栄養成分表示(100gあたり)
- 熱量 196kcal たんぱく質 3.8 g 脂質 9.4 g 炭水化物 24.0 g ナトリウム 40mg
- 名 称
- 洋生菓子 (カスタードプリン)
- 原材料名
- 牛乳(国内製造)、クリーム、砂糖、加糖卵黄(卵を含む)、還元水飴、脱脂粉乳
- 添 加 物
- ゲル化剤(増粘多糖類)、香料
- 内 容 量
- 100g
- 消費期限
- 2022年〇月〇日
- 保存方法
- 要冷蔵(10℃以下)
- 製 造 者
- ㈱消費科学研究所
□□県□□市□□1-2-3 - 栄養成分表示(100gあたり)
- 熱量 196kcal たんぱく質 3.8 g 脂質 9.4 g 炭水化物 24.0 g 食塩相当量 0.1g
<解説>
①一番使用割合が多い「牛乳」の原料原産地表示がありません。
牛乳は加工食品であり、原料原産地表示を行う場合には製造地を記載する必要があるため「〇〇製造」と記載します。
※原料原産地表示の正解例は一例です。他にも認められている記載方法があります。
②「加糖卵黄」は卵のアレルギー表示において、代替表記や拡大表記として認められていません。そのため、別途卵のアレルギー表示が必要となります。
※正解例は個別様式でのアレルギー表示の場合ですが、一括表示様式でのアレルギー表示も可能です。
③この問題で「脱脂粉乳」は添加物の区分に記載されていましたが、食材です。
したがって、脱脂粉乳は食材の区分に使用重量割合が多い順に記載する必要があります。表示例では還元水飴の後ろに脱脂粉乳を記載していますが、各食材の使用重量に関する情報はありませんので、脱脂粉乳が添加物の区分に記載されていることが間違いだと分かれば正解です。
④保存方法は、「流通・家庭等において可能な保存の方法を、読みやすく、消費者が理解しやすいような用語をもって表示すること」とされており、「4℃以下」「10℃以下」のように具体的な温度を記載する必要があります。
したがって、「要冷蔵(10℃以下)」「10℃以下」のような表示が必要となります。
⑤栄養成分表示に「ナトリウム」の量が記載されています。ナトリウムは食塩相当量に変換して表示する必要があります。
※2015年4月1日に食品表示法が施行され、変更されました。
クイズはいかがでしたか?
法律で定められたとおりに表示ができていないと、食品表示法違反となり、お客様やお取引先様からの信用を失うことにつながりかねません。
正しい表示をすることは非常に大切です!
一括表示のチェックや表示作成のご相談など、気になることがございましたら、ぜひ弊社までお問合せ下さい!
腕試しに過去のクイズもありますので挑戦してみてください