消費科学研究所
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T君、再考 ~我が社の真の『商品』とは?~
食品
2022年7月15日
新入社員時代、T君は、大先輩から次のような質問をされました。
先輩「消費科学研究所の商品は何だと思う?」
T君「製品試験、厨房の衛生点検、細菌検査 … え~っと、それから、それから…」
先輩「報告書だよ。」
ワープロなんてなかった時代、我が社の報告書は、全て手書きでした。
コピー機が無くても何のその。
複写のために、カーボン紙と白紙を交互に何層も重ねたミルフィーユを作り、その上からボールペンで力いっぱい文字を書きました。
書き損じたらBack Space…ではなくて、始めから書き直し。
まさに一発勝負、一筆入魂の作業でした。
時は流れて2022年、世界がSDGs(持続可能な開発目標)に向かって突き進む現代、私たちの報告書は、さらに進化を遂げています。
パソコン、クラウドによる電子化が進み、これまで紙に印刷されていた報告書の多くが、データとなって提供されるようになりました。
ペーパレス化の波は、厨房の衛生点検の場にも広がっています。
厨房点検者は、紙の点検記録表の代わりに、タブレット端末を持参し、現場で入力された点検結果が、そのまま報告書データとなる仕組みです。
着々と進めてきたペーパレス化への道のりが、 ここへきてSDGsの
「12.つくる責任つかう責任」
「13.気候変動に具体的な対策を」
「15.陸の豊かさも守ろう」
へとつながるのです。
T君は考えます。
T君「結局、先輩の仰っていた消費科学研究所の商品とは、何だったんだろう?報告書という形あるものではなかったんだろうか?」
そうです、始めから、先輩の仰っていた『我が社の商品=報告書』の真の意味は、報告書という名の「紙」ではなく、そこに一筆入魂されていた試験結果や点検結果といった、客観的で信用に値する「情報」に価値があるということだったのです。
「自分たちの発信する情報が、これからも信用に値するものでありたい。」
「消費科学研究所なら大丈夫、そう思ってもらえる企業であり続けたい。」
…と、SDGsへの取り組みにも、一層力が入るT君なのでした。
☆当社では、報告書の電子化のほかに、産業廃棄物管理における電子マニフェストへの移行、食品ロス削減につなげるための適切な消費期限・賞味期限の設定に向けた保存試験の実施・推進、地域活性化への貢献を目指した中小事業者の支援など、SDGs関連の取り組みを積極的に行っています。