消費科学研究所
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細菌検査 ~基本の3項目~
食品
2022年12月23日
こんにちは!
食品部門に所属している検査員です。
食品部門では、日々お客様からご依頼をいただき、細菌検査を実施しています。
細菌検査では、食品などの衛生状態に問題がないかを調べることができます。
今回は、当社で実施している細菌検査の“基本の3項目”についてご紹介します。
食品の微生物汚染の程度を示す指標となる細菌です。
製造現場で、食品などが不衛生に取り扱われていると、一般生菌が増え、食品の腐敗や変敗、食中毒につながる原因となります。
食品にもよりますが、一般生菌数が食品1g中に10万個を超えると、腐敗が進んでいる目安となります。
一般生菌数を少なく抑えるためには、
- 調理員の手指の洗浄消毒
- 製造現場で使用する器具類の洗浄殺菌
- 食品の適切な温度管理
などに注意する必要があります。
一般生菌と同様、食品の微生物汚染の程度を示す指標となる細菌です。
食品の加熱不足や、加熱した食品の加熱後の取り扱いが不十分だと大腸菌群が増殖してしまいます。
製造時に加熱を十分に行うこと、加熱後に使用する器具類の洗浄殺菌を十分に行うことで、大腸菌群の増殖を防ぐことができます。
食中毒の原因となる細菌です。
おできやにきび、鼻腔、人や動物の化膿している傷口などに存在しています。
食品の中で増殖する際に、“エンテロトキシン”という毒素を作り、この毒素を食品と一緒に食べることで、食中毒につながる原因となります。
製造現場では、調理員の手指に傷や手荒れなどがないかを確認し、食品に黄色ブドウ球菌がつかないように注意する必要があります。
おわりに・・・
このように、お客様の製造商品の衛生状態を、細菌検査の基本となる“3項目”で確認しています。
また、その他様々な検査項目の基準が決められている食品があります。
当社では、基本の3項目以外にも、「サルモネラ」や「腸炎ビブリオ」など、食品の基準に適した検査を実施することができます。
いつでもお気軽にお問合せ下さい!
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