消費科学研究所
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SDGs フードロスをなくすために ~消費科学研究所がお手伝いします~

食品

2023年2月27日

新型コロナウイルスの影響や、フードロス対策などと相まって、ここ数年で冷凍食品などの販売に関するニュースが増えていませんか?

実際に経済産業省の2020年工業統計調査では「冷凍調理食品」の製造品出荷額は1兆1、999億円、また、過去5年間の製造品出荷額(名目値)の推移をみると、増加傾向にあるとのことです。

【参考】経済産業省「お手軽・便利・絶品で需要が拡大;冷凍食品の動向」

https://www.meti.go.jp/statistics/toppage/report/minikaisetsu/hitokoto_kako/20220221hitokoto.html(2023/02/14)

近年のSDGs への関心の高まりもあり、フードロス対策として、冷凍に関するニュース(急速冷凍技術や、冷凍自動販売機など)は注目の的になっています。

ですが、ここで注意しておきたい必要なことは、冷凍で販売されている食品には、「冷凍食品」と「冷凍流通品」の2種類が流通しています。

冷凍食品」は、保健所の許可を得た場所での製造、規格基準、保存基準並びに特別な表示事項など様々なルールに基づいて製造された食品です。

冷凍流通品」は、流通のために冷凍されたもので、特に基準はなく、冷凍食品以外で冷凍された食品です。

また表示に関することだけでも、「冷凍食品」と「冷凍流通品」には下記のような違いがあります。

例えば、ハンバーグを例にとってみます。

一見、同じハンバーグの様に見えますが、こんなにも、記載情報の量に違いが出てくることがお分かりいただけるかと思います。※赤字の部分が違いの部分になります。

《 表示例 》

冷凍食品のハンバーグ

(冷凍食品)

名称
ハンバーグ
原材料名
食肉(豚肉、鶏肉)、たまねぎ、…
原料原産地名
豚肉(国産)、…、…
内容量
……
賞味期限
……
保存方法
……
凍結前加熱の有無
加熱してありません。
製造者
〇〇フーズ株式会社
………

食肉の含有率 35%
<加熱調理の必要性>加熱してお召しあがりください。
<お召し上がり方> 焼き調理 - 熱したフライパンに油をひき…

冷凍流通品のハンバーグ

加熱食肉製品(加熱後包装)

名称
ハンバーグ
原材料名
食肉(豚肉、鶏肉)、たまねぎ、…
原料原産地名
豚肉(国産)、…、…
内容量
……
賞味期限
……
保存方法
……
製造者
〇〇フーズ株式会社
………

<調理方法>あらかじめ熱したフライパンに、…

(※各表示例についてはあくまでも一例となります。あらかじめご了承ください。)

もし「うちの商品の表示は大丈夫かな?」とか、「あれ、そもそもこの表示は問題ないかな?」など気になることがありましたら、この機会に一度、プロによる一括表示のチェックを受けてみませんか?

消費科学研究所には、食品表示作成・点検業務の経験豊富なスタッフが在籍しています。

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