消費科学研究所
BLOG
「食品ロス削減」でSDGs達成に貢献!~期限設定について・前編~
食品
2024年11月27日
「食品ロス」とは、本来食べられるのに捨てられてしまう食品のことです。
近年、SDGsの観点から、「食品ロス削減」への取り組みが重要とされており、具体的には食品ロス量を2030年度までに2000年度比で半減させることが目標とされています。
2022年度の日本国内の食品ロス量は472万㌧です。前年度より51万㌧の削減となったものの、まだまだ多く、これは世界の食糧支援量とほぼ同等に相当します。また、食品ロスを国民一人当たりに換算するとお茶碗約一杯分(約103g)の食品が毎日捨てられていることになります。その食品の廃棄にも費用がかかり、無駄が生じています。
今後も「食品ロス削減」を継続するためには、この問題を「他人事」ではなく「自分事」として捉え行動に移すことが必要です。その一つとして、「食品の期限表示」を正しく理解することが大切です。
今回は、皆さんが普段何気なく見ている「食品の期限表示」について、説明をしたいと思います。
消費期限と賞味期限って?
食品の期限表示は、消費期限と賞味期限の2種類があります。いずれも未開封の状態でパッケージ等に記載された保存方法を守って保存していた場合の期限が表示されています。
消費期限とは、『安全に食べられる期限』、賞味期限とは、『おいしく食べることができる期限』のことです。
通常、どちらの期限表示についても「年月日」まで表示しますが、賞味期限については製造日からの期限が3か月を超えるものは「年月」で表示することができます。
次回は、食品期限表示のあり方と実際に食品の期限はどのように設定すればいいのかご説明致します。
(参考)消費者庁H.P.より