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まだまだ要注意!!ノロウイルス食中毒

食品

2025年4月24日

こんにちは!

4月に入り、気温もあがり春を感じてきました。

1月~3月にかけては、ノロウイルス食中毒のニュースを目にすることも多くありましたが、今年は寒暖差の影響もあり、ノロウイルスが春になっても異例の長期流行で、集団食中毒の事案が多く発生しています。

これから、ゴールデンウィークなど行楽シーズンがやってきますが、ノロウイルス食中毒のリスクはまだまだ油断できません。

食中毒事故を起こさないために、引き続きノロウイルスに注意して、食中毒を予防しましょう!

食中毒の原因となる細菌やウイルス、有毒な物質がついた食品を食べることで、腹痛や下痢、嘔吐、発熱などの症状を起こす健康被害を言います。

食中毒は、細菌性食中毒やウイルス性食中毒、自然毒食中毒などいくつかの種類に分類されます。

ノロウイルスは、ウイルス性食中毒に分類され、主に冬季に流行します。

はじめに 食中毒とは?

ノロウイルスの特徴

▶冬季に流行します。(10月~4月が発生時期、12月~2月に流行のピークを迎えます)

▶ウイルスは非常に小さく、乾燥に強いので、空中で漂いやすい特徴があります。
(35/1,000,000ミリほどの小ささ!)

▶10~100個ほどの少量で感染します。

▶消毒には次亜塩素酸ナトリウムが有効です。(アルコール消毒はあまり効果がありません)

ノロウイルスはどうやって感染するの?

ノロウイルスは人から人へ感染します。

感染する主な原因食品は、カキ等の二枚貝や、二次汚染された食品などがあります。

非常に小さいウイルスで、感染力が強く、10~100個ほどの少量でも感染します。

ノロウイルス食中毒患者の便や嘔吐物には、1gあたり100万~10億個という大量のウイルスが含まれています。

手洗いが不十分でウイルスが残っていると、その手で触れた場所にウイルスが付着し、食品や厨房内に広がってしまう危険性があります。

不顕性感染にも注意!!

不顕性感染とは、ノロウイルスに感染しても、嘔吐や下痢などの症状が出ず、無症状の場合のことを言います。

症状はなくても、便にはノロウイルスが排出されることがありますので、食品を取り扱う際は十分に注意が必要です!

ノロウイルス食中毒を起こさないために

厨房で従事する際、次の4つのポイントが重要です!→ノロウイルス食中毒予防の4原則

「ウイルス」

① 持ち込まない!
体調が悪い時は、無理な出勤は控えましょう。
また、家族がノロウイルスに感染していると、自身も感染している可能性がありますので、家族の健康管理にも注意しましょう。
② ひろげない! →
厨房環境の清掃・消毒を十分に実施しましょう。
嘔吐物の処理をするだけでも、感染する可能性がありますので、嘔吐物は適切に処理しましょう。
③ つけない!  →
手洗いを徹底しましょう。
調理器具の洗浄・消毒を十分に実施しましょう。
④ やっつける! →
食材は十分に加熱しましょう。
(85~90℃、90秒以上の加熱が目安です)

消費科学研究所では、厨房点検を始めとした、衛生管理のお手伝いを実施しています。

食中毒対策でのお困りごとなど、お気軽にお問合せください。