サービス紹介
試験
物性試験
【安全性】遊離ホルムアルデヒドの溶出量
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試験説明
繊維製品から溶出される、ホルムアルデヒド(有害物質)の量を測定します。
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用途
有害物質を含有する家庭用品の規制に関する法律では、以下の繊維製品(家庭用品)に対して、遊離ホルムアルデヒドの規制値が設けられています。
基準値を超えるものは販売することができません。- 乳幼児用(出生後24月以内)
おしめカバー、よだれ掛け、下着、寝衣、手袋、くつした、中衣、外衣、帽子、寝具
- 乳幼児用以外
下着、寝衣、手袋、くつした
- その他
たび
- 乳幼児用(出生後24月以内)
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試験方法
- 繊維製品から生地パーツを採取し、細かく切断します。
- 試料をガラス容器に入れ、水を加えたあと40℃の温浴中で抽出処理を行ないます。
- 抽出液にアセチルアセトン溶液を加え、40℃の温浴中で反応させます。
抽出液にホルムアルデヒドが含まれているとアセチルアセトン溶液と反応し黄色の呈色が見られます。
黄色の濃度はホルムアルデヒドの含有量が多くなるほど濃くなります。- 反応液を分光光度計で分析し、特定波長の吸光度(黄色の濃さ)を測定します。
- 得られた吸光度から試料の遊離ホルムアルデヒド含有量を算出します。
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試験結果・評価方法
サンプルとブランクの吸光度差または含有量が基準値以内であるか確認します。
繊維製品 基準値
(有害物質を含有する家庭用品の規制に関する法律)おしめ、おしめカバー、よだれ掛け、下着、寝衣、手袋、くつした、中衣、外衣、帽子、寝具であつて、出生後24月以内の乳幼児用のもの 吸光度差 0.05以下
(16μg/g(ppm)以下)下着、寝衣、手袋及びくつした(出生後24月以内の乳幼児用のものを除く)、たび 75μg/g(ppm)以下 *繊維製品以外にもかつら、つけひげ、つけまつげ、靴下止め用の接着剤も規制対象です。
主な試験内容
- 【その他】ダウン吹き抜け試験<大丸法>
- 【その他】加速劣化試験(人工汗液ジャングルテスト)
- 【その他】毛羽脱落試験<大丸法>
- 【その他】毛羽付着<大丸法>
- 【その他】伸長性
- 【その他】防しわ性(実用しわ付け試験<大丸法>)
- 【その他】混用率
- 【その他】繊維鑑別
- 【その他】シャワー試験
- 【その他】電子顕微鏡観察
- 【安全性・その他】金属元素の定性 (蛍光X線分析)
- 【安全性】遊離ホルムアルデヒドの溶出量
- 【表面変化】スナッグ
- 【表面変化】ピリング
- 【強度】滑脱抵抗力
- 【強度】縫目強さ
- 【強度】圧縮および圧縮弾性率
- 【強度】摩耗強さ
- 【強度】破裂強さ
- 【強度】引裂強さ
- 【強度】引張強さ、伸び
- 【寸法変化】製品の繰り返し洗濯
- 【寸法変化】洗濯機法
- 【寸法変化】浸漬法